日本の事例?
・用途別分類 : 道路橋.
・適用示方書・設計標準等 : 不明.
・供用開始年 : 1970年供用.
・交通量 : 不明.
2.構造の概要(Fig.1 参照)
・上部構造の形式 : 5径間連続単純合成桁.
・径間の分類(単or多) : 多径間.
・支持条件(単or連続) : 連続桁.
・合成or非合成 : 不明.
・床版の種類 : RC床版.
・下部構造の形式 : 不明.Fig.1 対象橋梁およびき裂状況(文献1)より引用)
3.亀裂発生部位(Fig.1 参照)
・主桁と分配横桁の取合い部.
4.亀裂の発生点
・不明.
5.亀裂発見の状況
・不明.
6.亀裂の調査
・不明.
7.疲労原因の調査
・試験車(総重量約200kN)による静的及び動的載荷試験,ならびに過積載車を対象とした動的計測により,応力計測(測点数120 点)を実施した後,主要測点を抽出(測点数16 点)して72 時間での応力頻度測定を実施としている(Fig.2 参照).
・き裂発生前の応力状態を再現するため,ゲージ貼付付近のき裂を事前に補修溶接した後に,計測を実施した.補修溶接を施した横桁は新部材と交換する予定であるとしている.
Fig.2 静的載荷位置の測定点の例(文献1)より引用)
8.疲労原因調査のための解析
・不明.
9.疲労損傷の原因
・接合部の偏心(主桁と横桁との接合が垂直補剛材と横桁ウェブとの1 面ボルト接合していること)よる面外曲げによる応力集中.
・床版のたわみ(主桁上フランジの首振り現象)による二次応力.
10.補修・補強対策法
・横桁フランジ連結材の設置および床版首振り防止用補強材の設置による構造改善を基本としたとしている.
Fig.3 疲労対策の概念(文献1)より引用)
11.補修・補強のための解析
・不明.
12.その他のコメント
・重量が明確な動的載荷試験結果との比較から応力頻度測定中(72 時間)での車両最大重量は約630kN と推定したとしている.
(出典資料・文献)
1)河島信義,福田誠,森野真之,坂野昌弘:RC 床版鋼鈑桁橋分配横桁取合い部の実橋応力測定及び疲労対策検討,土木学会第63回年次学術講演会講演概要集,I-230,pp.459-460,平成20年9月.