日本の事例?
1.橋梁の概要
・用途別分類 : 道路橋(首都高速道路).
・適用示方書・設計標準等 : 不明.
・供用開始年 : 平成6年.
・交通量 : 交通量 約35,000台(大型車混入率 約21%).
2.構造の概要(Fig.1 参照)
・上部構造の形式 : 3径間連続鋼床版箱桁.
・径間の分類(単or多) : 多径間.
・支持条件(単or連続) : 連続桁.
・合成or非合成 : 不明.
・床版の種類 : 鋼床版.
・下部構造の形式 : 不明.File not found: "fig1.jpg" at page "鋼床版デッキプレート"[ź]Fig.1 対象橋梁と計測位置(文献1)より引用)
3.亀裂発生部位
・デッキプレートとトラフリブの溶接部(Fig.2 参照).
File not found: "fig2.jpg" at page "鋼床版デッキプレート"[ź]Fig.2 デッキプレートとトラフリブの溶接部の亀裂とストップホール(文献1)より引用)
4.亀裂の発生点
・不明.
5.亀裂発見の状況
・不明.
6.亀裂の調査
・不明.
7.疲労原因の調査
・不明.
8.疲労原因調査のための解析
・不明.
9.疲労損傷の原因
・不明.
10.補修・補強対策法
・ストップホール.
・鋼床版上面へのSFRC(鋼繊維補強コンクリート)の施工.
11.補修・補強のための解析
・ストップホールの施工により,溶接部の応力集中によるき裂の再発原因になることが懸念され,SFRC 補強前後のストップホール施工部の応力低減効果を確認すため,Fig.3 に示すゲージ位置において,SFRC 補強前後の24 時間の連続動波形収録が実施されている.
File not found: "fig3.jpg" at page "鋼床版デッキプレート"[ź]Fig.3 ストップホールとその付近のゲージ位置(文献1)より引用)
・当該橋梁では垂直補剛材とデッキプレート側溶接止端部におけるき裂がデッキプレート母材に進展している.本計測では当該き裂の原因である, Fig.4 に示すデッキプレート橋軸直角方向応力についても計測し,最大応力範囲について整理した.
File not found: "fig4.jpg" at page "鋼床版デッキプレート"[ź]Fig.4 垂直補剛材デッキ面補強前後の最大応力範囲(文献1)より引用)
12.その他のコメント
・SFRC 補強前後の応力計測を実施し(Fig.4,Fig.5参照)ストップホール施工部のSFRC の補強効果について分析した結果,最大応力範囲や抽出した動波形から,デッキ側については十分な応力低減効果が確認できた.
・垂直補剛材デッキ面(橋直方向)についても十分な応力低減効果を確認した.
・一方,ストップホール施工部トラフ鉛直方向成分に関しては,一定の応力低減効果が得られたが,補強後も発生応力が高いため,今後,モニタリングやFEM 解析等で原因を究明し,ストップホール+SFRC 補強の実橋における疲労耐久性を検証する予定であるとしている.
File not found: "fig5.jpg" at page "鋼床版デッキプレート"[ź]Fig.5 調査鋼施工部の補強前後の最大応力範囲(文献1)より引用)
(出典資料・文献)
1)弓削太郎,牛越裕幸,仲野孝洋,下里哲弘:実橋鋼床版き裂補修部におけるSFRC 補強前後の応力計測結果土木学会第62回年次学術講演会講演概要集,I-021,pp.41-42,平成19年9月.