日本の事例?
1.橋梁の概要
・用途別分類 : 道路橋.
・適用示方書・設計標準等 : 不明.
・供用開始年 : 昭和29年.
・交通量 : 日交通量4万台(大型車混入率23.8%).
2.構造の概要
・上部構造の形式 : ゲルバートラス橋.
・径間の分類(単or多) : 不明.
・支持条件(単or連続) : 不明.
・合成or非合成 : 非合成
・床版の種類 : RC床版
・下部構造の形式 : 不明.
3.亀裂発生部位
・床組部材の縦桁と横桁の接合部.
4.亀裂の発生点(Fig.1 参照)
Fig.1亀裂発生状況(文献1)より引用)
5.亀裂発見の状況
・平成11年の定期点検にて発見.
6.亀裂の調査
・不明.
7.疲労原因の調査
・応力計測.
8.疲労原因調査のための解析
・有限要素解析により縦桁横桁接合部に生じる局部応力を検討(Fig.2 参照).
Fig.2縦桁横桁接合部の応力分布(文献1)より引用)
9.疲労損傷の原因
・疲労強度の低い構造ディテールの採用に腐食環境が加わった複合的な要因.
10.補修・補強対策法
・ストップホール.
・継手部の構造ディテールの変更(Fig.3 参照).
Fig.3補修概要図(文献2)より引用)
11.補修・補強のための解析
・有限要素解析により局部応力の減少を確認(Fig.4 参照).また別途,応力計測も実施.
Fig.4対策前後の応力分布の比較(文献2)より引用)
12.その他のコメント
・特段なし.
(出典資料・文献)
1)小河 保之, 松尾 英樹, 梶川 正純:床組部材の疲労損傷と保全対策(その1)亀裂発生のメカニズムとその進展性について,土木学会第56回年次学術講演会講演概要集, I-B151, pp.302-303,2001.
2)丸山 明, 梶川 正純, 松尾 英樹:床組部材の疲労損傷と保全対策(その2)疲労損傷の保全対策とその有効性について,土木学会第56回年次学術講演会講演概要集, I-B152, pp.304-305,2001.