鋼橋の疲労損傷の補修・補強例データベース

「基盤研究(S):重度の疲労損傷を受けた鋼橋の機能回復・機能向上を目的とする橋梁再生工学の確立」


疲労損傷の原因.

1.製作時の溶接欠陥.
2.疲労強度の低い不適切な構造細目の採用.
3.設計時で想定していない継手部の応力および変形の発生.
4.振動等の想定していない構造物の挙動.

疲労損傷に対する対策としては,損傷原因の根本を除去するもしくは軽減する方法と,損傷ディテールの疲労強度を改善する方法に大別される.それらを具体化すると以下のA~Hとなる.

A.亀裂の除去.
B.再溶接(溶接補修).
C.TIGドレッシング,ピーニングのよな表面処理.
D.包摂補修 + 溶接部の表面処理(事後)
E.添接版による補修
F.形状改善
G.ストップホール
H.構造ディテールの改良

各疲労損傷の原因とそれに対する対策の評価は以下の表に示す通り.


1A1B1D1E1F1H
2A2B2C2D2E2F2G2H
3A3B3C3D3E3F3G3H
4A4B4C4D4E4F4G4H


ExcellentGoodFairNo good


注)例えば,上記の表の[1A]は,[1.製作時の溶接欠陥]が原因の疲労損傷に対して[A.亀裂の除去]を対策として採用することの評価は[GOOD]であることを意味している.,


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